舎人里
【とねりり】
旧国名:肥前
(古代)条里の里名。宇佐大鏡に「荒田二百六十五丁八反 八条卌七丁四反 舎人里十七丁一反 蠣久里十一丁 大原里十九丁三反」とあり,八条にあった(到津文書/大分県史料24)。遺称地は芦刈(あしかり)町の舎人である。芦刈町芦溝の舎人付近の航空写真を見ると1町方格の地割りとはいいがたく,また小城(おぎ)・三日月(みかつき)両町の整然とした条里と方位が異なることから,明らかに遅れて開発されたものと推定される。同文書の内容から舎人が小城・三日月両町域の八条の延長上にあることは確かである。
| KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7217823 |