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永野南村
【ながのみなみむら】


旧国名:肥前

(近世)江戸期の村名。杵島(きしま)郡のうち。六角川(潮見川)上流,虚空蔵(こくぞう)山西麓に位置する。佐賀本藩領。武雄(たけお)郷に属す。「宝暦郷村帳」「天明郷村帳」に1村として見え,小村に谷浦村・江野原村・藍園村がある。なお,両郷村帳には別に永野北村の名が見える。「天保国絵図」「天明村々目録」「天保郷帳」「旧高旧領」では永野村として統一されている。鎮守は羽根木神社。天保6年以降幕末にかけて羽根木神社の境内から東の張琴山に向かって武雄鍋島氏領で鋳造した洋式砲の試射や訓練が行われた。高島流砲術指南の武雄鍋島氏家臣横田善吾は当村内に屋敷をもっていた。「郷村区別帳」では南永野村と見え,枝村に北永ノ村・内田村がある。「明治11年戸口帳」によれば,永野村のうちに「南永野村」と見え,戸数123・人口586。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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