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中野村
【なかのむら】


旧国名:肥前

(近世)江戸期の村名。三根(みね)郡のうち。佐賀平野北東部,筑後川北岸に位置する。佐賀本藩領。東郷(千栗(ちりく)郷)に属す。「宝暦郷村帳」「天明郷村帳」ともに1村として見える。ただし,両帳には当村とは別に江口村の小村として中野村の名が見える。当村は寛政11年の三根郡千栗郷図には千栗土居内に記されているが,その後水害を避けて土居内の江口村のうちに移住してきたといわれ,それが江口村の小村としての中野村であると考えられる。給人・地米高は,「玄梁院様配分帳」では鍋島大和99石余,「大小配分石高帳」では鍋島山城99石余・川浪吉之允55石。「郷村区別帳」では江口村の小村として見える。「明治11年戸口帳」によれば,江口村のうちに「中野村」と見え,戸数37・人口174。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7217928