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中原宿
【なかばるしゅく】


三養基(みやき)郡中原町大字簑原(みのばる)字中原にあった長崎街道に沿う宿駅。山内川右岸の低い丘陵上に位置した。次の轟木宿まで1里22町,神埼(かんざき)宿まで2里9町であった。中原は佐賀藩御親類白石鍋島家の私領で同家の居館(のち北茂安(きたしげやす)町の白石に移動)があったが,白石(しろいし)が街道から離れているために連絡などの必要から宿を設けたと思われる。旅籠6軒のいわゆる端宿であった。宿の両端には土塀瓦葺の通に突き出た木戸があった。天明3年,人馬賃銭は本馬1匹1里につき24文が41文に,人足1人1里につき12文が21文にそれぞれ改定された。ケンペルの「江戸参府紀行」に「今日午後多数の村々川々を過ぎたり。田手・三田川・中原等は其中の大なるものなり」とみえる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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