100辞書・辞典一括検索

JLogos

11

中原水道
【なかばるすいどう】


三養基(みやき)郡中原町にある用水路。成富兵庫茂安が背振山麓の洪積台地に水を供給するために設けた。寒水(しようず)川に沿う中原町山田に一瀬井堰を設けて左岸の中原台地に水をあげて分水した。簔原の六反田井堰で二手に分かれ,西に流れて簔原・栗崎の用水に利用されたのが簔原水道,東に流れて中原の用水に利用されたのが中原水道である。中原には長崎街道の中原宿があったため,馬水確保の目的もあった。両水道の特徴は台地を潤したあと中島川・山之内川に注ぎ,再び寒水川に合流するように築造されたことである。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7217940