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永山村
【ながやまむら】


旧国名:肥前

(近世)江戸期の村名。神埼(かんざき)郡のうち。背振山地の山間部に位置し,北に千石山,南に権現山があり,西北の腹(服)巻村より永山川が南流し川沿いに支道が通じる。村名の由来は,比叡山が叡山(えいざん)と呼ばれるように,近くに天台宗修学院があるところから永山(えいざん)と称され,いつしか「ながやま」となったという(続脊振山麓の民俗)。佐賀本藩領。上東郷に属す。村高は「正保国絵図」「天明村々目録」で38石余,「天保郷帳」では54石余,「旧高旧領」には見えない。天保期の戸数31(御祓配帳)。神祠に嘉永2年建立の山神社があり12月20日に山の神祭りが行われる。用水は杢ノ瀬・中島・折敷野・市ノ瀬の各井堰を利用(東脊振村70年史)。産物は栗・葛粉・薪・小竹など。「明治7年取調帳」「郷村区別帳」では松隈(まつぐま)村の枝村として見える。「明治11年戸口帳」によれば,松隈村のうちに「永山村」と見え,戸数36・人口190。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7217955