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薙野
【なぎの】


旧国名:肥前

背振山地,背振山西部の高瀬川流域に位置する。薙野(山)はもと柳野(やなぎの)と呼ばれた。久寿元年源為朝が九州で猛威を振るい朝廷に背いたことに対し,朝廷は為朝とこれに味方する者の禁圧を大宰府に命じ,鳥羽院禁裏の北面の武士を目付役として派遣した。その1人藤原季清(竜造寺氏祖)に随行してきた藤原式部少輔兼基は,為朝征圧後山内に入り,柳野山に居城を構え,柳野と姓を改めた。その嫡子兼隆は,藤原氏の祖神天津児屋根命を祀る春日大明神を勧請して唐河神社を建立し,地名と姓を薙野と改めたという(三瀬村誌)。
薙野(中世)】 鎌倉期に見える地名。
薙野村(近世)】 江戸期の村名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7217961