名護屋大橋
【なごやおおはし】

名護屋湾上に架かる橋。東松浦郡鎮西(ちんぜい)町と呼子(よぶこ)町を結ぶ。長さ258m，幅６ｍ，橋脚間の長さ176m，海面からの高さ34m，両岸から鋼鉄の橋桁を延ばし，中央でドッキングさせるディビダーク工法により架けられた。この工法で架けた橋ではドイツのベンドルフ橋に次ぐ世界第２位の長さという。当橋は，東松浦半島の観光整備と陸の孤島といわれてきた上場(うわば)台地地域の開発のため，県が開通させたもので，１年９か月かかり昭和42年３月に完成した。この橋の付近一帯は，豊臣秀吉朝鮮出兵のゆかりの地で，この橋の開通で玄海国定公園の観光ルートが確立された。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7217964