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名場越村
【なばこしむら】


旧国名:肥前

(近世)江戸期の村名。松浦郡のうち。東松浦半島上場台地のほぼ中央の丘陵地,有浦川上流の名場越川が蛇行して南流する流域に位置する。はじめ唐津(からつ)藩領,慶安元年幕府領,同2年からは唐津藩領。馬部(まのはまり)組に属す。元和検地時は堀池与平次の知行地があった(東松浦郡史)。「慶長国絵図」には村名が見えない。村高は,元和検地高76石余(唐津市史),「正保国絵図」では37石余,「天保郷帳」「旧高旧領」ではともに83石余。文化年間頃の田畑高77石余(古高37石余),畝数5町余,年貢率は4割8分5厘,家数13・人数67(男36・女31),馬2,牛12,氏神藪佐神社の祭礼は9月28日(松浦拾風土記)。「明治7年取調帳」では野中村の枝村として見え,「郷村区別帳」では馬部村の枝村として見える。「明治11年戸口帳」によれば戸数17・人口77。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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