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西嬉野村
【にしうれしのむら】


(近代)明治22年~昭和4年の藤津郡の自治体名。下宿(しもじゆく)村と不動山村が合併して成立。旧村名を継承した2大字を編成。塩田(しおた)川左岸に位置する。湯宿の旧名を改称した駅区以外は農業地域。明治26年の人口男2,931・女3,043,旅人宿34,料理店10,飲食店10。日清戦争後熊本第六師団の保養指定地となる。明治43年の戸数1,135・人口6,522。大正8年農家数は,自作285戸・小作142戸・自小作301。同11年,田355町余・畑318町余,米23万7,000円・麦3万2,000円・茶6万5,000円。大正4年塩田まで電車開通。温泉地帯は明治になり,藩の支配から宿場有力者の共同管理となり,明治9年に近代建築物に改築され,同22年新湯温泉街を建設,大正4年にはパイプで旅館に配湯して,内湯とした。同11年温泉街大火で60戸を焼失したが,復興するにつれて浴客増加。昭和2年大阪毎日新聞社の日本百景に当選,観光宣伝のために町制を望む者が多く,同4年単独で町制施行し,嬉野町となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7218028