西郷村①
【にしごうむら】

旧国名:肥前

(近世)江戸期の村名。杵島(きしま)郡のうち。六角西郷ともいう。白石(しろいし)平野北部，六角川南岸に位置する。佐賀本藩領。白石六角郷に属す。有明海の自然陸地化による地域。村高は，「正保国絵図」「天明村々目録」ともに1,244石余，「天保郷帳」では1,482石余，「旧高旧領」には見えない。寺院は真言宗東照寺。水利は杵島山北東麓にある永池溜池を利用。「明治７年取調帳」では西郷村とあり，「郷村区別帳」では西分村とあり，ともに東郷村の枝村に見える。「明治11年戸口帳」によれば，東郷村のうちに「西郷村」と見え，戸数48・人口233。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7218045