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西島八幡神社
【にしじまはちまんじんじゃ】


三養基(みやき)郡三根(みね)町大字西島にある神社。旧郷社。祭神は応神天皇・神功皇后・比売神。創建については,宝暦10年2月25日付西島八幡祭礼等覚書に「一,建立由緒・年号月日等不相知候事」(西島八幡神社文書18/佐史集成21)とあり,創建年代,由緒などは不明としているが,「吉田八幡勧請由来記」によれば,平安末期,保元の乱後の創建としている(西島八幡神社文書23/佐史集成21)。また,長徳2年2月中の卯日の創建とも,鎌倉権五郎景政の勧請とも伝えられる(県神社誌要)。当社は佐賀平野東部,筑後川沿いの要所に位置しており,中世,大宰少弐資之の子資頼の孫横岳孫次郎房頼が西島城を築いたとき,その鎮守となり社勢を盛んにした。この地は少弐氏と竜造寺氏との接線地区でもあり,天正3年横岳鎮貞が竜造寺隆信に降ってからは往時の面影を変えたが,三根郷の宗社として崇敬された。明治4年郷社となる。筑後川に近いこともあって,神事に沖神幸がある。境内社には小字社,稲荷社がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7218051