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西中野村
【にしなかのむら】


旧国名:肥前

(近世)江戸期の村名。佐賀郡のうち。佐賀平野中央部,嘉瀬川支流多布施(たふせ)川の東岸に位置する。佐賀本藩領。中佐賀郷に属す。村高は「正保国絵図」「天明村々目録」ともに468石余,「天保郷帳」では472石余。「旧高旧領」には見えない。江戸初期は中野氏の知行地。西中野天満宮の祭神は,菅原道真・大綿津見命・天香具山神・多岐津姫命・天御中主命。由緒書によれば,1町歩の境内と四方に大堀があったといい,中野氏あるいは下村氏の館もしくは出城ではなかったかと伝えられる。竜造寺隆信自筆の大文字「天満宮」の掛物や,鍋島直茂の刀(関兼光)が奉納されている。「明治7年取調帳」「郷村区別帳」ともに藤木村の枝村として見える。「明治11年戸口帳」によれば,藤木村のうちに「西中野村」と見え,戸数45・人口172。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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