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西ノ原村
【にしのばるむら】


旧国名:肥前

(近世)江戸期の村名。小城(おぎ)郡のうち。西原とも書く。多久(たく)盆地の西部,南方に鬼ノ鼻山,西方に徳蓮山,西北に八幡山・女山(船山)を望み,東流する牛津(うしづ)川と牛津川支流古野川との間に開けた平坦地に位置する。佐賀本藩領。上多久郷に属す。「玄梁院様配分帳」では多久伊豆が地米高276石余を知行する。国絵図および「天明村々目録」「天保郷帳」「旧高旧領」には村名が見えず,村高は不明。「宝暦郷村帳」「天明郷村帳」にはともに小村に多久町・奥ノ町・持田村・岡村・天徳村・五段林村・山下村・忍金村・稗田村・鴟巣村がある。当村は江戸前期には上多久村として扱われ,後期には「郭内西原」とあり,郭内(多久町)として把握されていたと思われる。「丹邱邑誌」によれば,文政6年の戸口は112戸・399人,僧2,馬13。寺院は曹洞宗普応山万福寺。「明治7年取調帳」では横山村の枝村として,「郷村区別帳」では多久町村の枝村として見える。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7218067