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西宮社
【にしのみやしゃ】


佐賀市北川副町(きたかわそえまち)光法(みつのり)にある神社。旧郷社。祭神は蛭子(ひるこ)尊・大己貴(おおなむち)尊・事代主(ことしろぬし)尊。創建は承安2年と伝えられる。信濃国の武士本田昭雲が保元・平治の乱に亡命,肥前山口の里に仮寓中に摂津国の西の宮を川副荘に勧請したとされる(県神社誌要)。はじめは西の宮大明神と称し,佐賀平野の五穀豊穣の神として信仰された。江戸期になると,祭神のえびす(事代主尊)は商家の福の神・幸の神として信仰が増した。藩主鍋島氏の崇敬も受け,慶長9年社殿の改築が行われ,寛文2年10月26日には社領23町8畝,高2,882石の寄進がなされた(県神社誌要)。現在,佐賀市内には町ごとに数百の石造えびす像があり,「おえびすさん」として親しまれている。明治6年村社,大正13年郷社となった。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7218069