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旗町
【のぼりまち】


旧国名:肥前

(近世)江戸期~明治22年の町名。江戸期は唐津(からつ)城下の1町。城下町の北西部に位置し,東は坊主町,南は江川町と接し,西端は江尻川に面する。町名の由来は旗染屋が多く居住したことにちなむと伝えるが,正保年間の絵図では旗職の居住地は城下町の外の菜畑地区に記され,当町は下級武士の居住地となっている。以後の絵図でも下級武士の居住地で,旗持組が居住していたことにちなむともいわれる。西部には江川町表通りに続く名護屋道が東西に通る。北部に臨済宗祝融山松雲寺があり,織部灯籠がある。明治初年の絵図には北部の町筋を旗町(はたまち),名護屋道筋を旗町2丁目と区分して記す。旗町は現在の元旗町,旗町2丁目は現在の西旗町の地域にあたる。「明治11年戸口帳」によれば,唐津町のうちに「元旗・旗町」(47戸・216人),「旗丁弐町目」(42戸・157人)と見える。明治22年唐津町唐津の一部となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7218130