100辞書・辞典一括検索

JLogos

14

畑津浦
【はたづうら】


旧国名:肥前

(近世)江戸期の村名。松浦郡のうち。波多津川河口に位置する。畠津浦(浜)・波多津浦(浜)とも書く。はじめ唐津(からつ)藩領,慶安元年幕府領,同2年からは唐津藩領。畑川内組に属す。鰯網・四人引網・いか網・生海鼠引網・鮴網・小諸漁網などによる漁業が行われた。寛政5年の網船9・天当41(唐津市史)。文化年間頃は,石船4・漁船35・天当6・諸網11・鰯網8で,運上銀は150匁。畑津村を含めて家数150・人数480(男277・女203)とある。また唐津領名産として畑津鰯が見える(松浦拾風土記)。この間,「明治7年取調帳」では1村として見え,「郷村区別帳」では内野村の枝村として見える。「明治11年戸口帳」によれば1村として見え,戸数114・人口554。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7218193