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八田村
【はったむら】


旧国名:肥前

(近世)江戸期の村名。佐賀郡のうち。佐賀平野中央部,八田江(はつたえ)東岸に位置する。佐賀本藩領。川副(かわそえ)上郷に属す。村高は,「正保国絵図」「天明村々目録」ともに301石余,「天保郷帳」では305石余,「旧高旧領」には見えない。「宝暦郷村帳」では新郷村の小村に見え,「天明郷村帳」では新郷村の小村に当村と八田町村が見える。寺院に臨済宗南禅寺派大応寺がある。八田町村は八田宿とも称し,佐賀城下から川副下郷犬井道に至る道路に面し,八田江沿いに街村をなしていた。八田宿には船着場があり,木材などを積んだ船の往来が盛んであった。神社は八坂神社。「明治7年取調帳」「郷村区別帳」ともに新郷村の枝村に見える。「明治11年戸口帳」によれば,新郷村のうちに「八田分」と見え,戸数113・人口504。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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