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馬場下
【ばばした】


旧国名:肥前

塩田(しおた)川中流域に位置し,川沿いの平地と背後の山地からなる。地名の由来は,丹生神社の馬場の下であったことにちなむ(塩田郷土誌)。地区の地名は丹生神社にちなむ伝承が多く,宮の上は神社の上方にあったことにちなみ,野辺田(のべた)は宇多天皇が丹生神社へ巡幸の時に野の麓に沿って人家17,8軒があったためといわれる(同上)。下野辺田の標高65mの南傾斜面に獅子ケ塔古墳群があり,4基の古墳は横穴式石室を有する円墳。これらは古墳後期中葉のもので,須恵器・土師器,鉄鏃・轡の鉄器,小玉・管玉・耳環などの装身具,人骨,2次埋葬品として青磁碗・銅銭が出土した(宝塚調査報告)。下野辺田には応永29年の銘がある安山岩の線彫地蔵尊があり,線彫としては県下最古のもの。
馬場下村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
馬場下(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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