100辞書・辞典一括検索

JLogos

7

早津江橋
【はやつえばし】


筑後川の分流早津江川に架かる橋。佐賀郡川副(かわそえ)町早津江と福岡県大川市外開を結ぶ。長さ195.0m,幅5.2m,木造橋,昭和28年に架設された。筑後川下流に形成した中州は北半部が福岡県大野島,南半部が佐賀県大詫間(おおだくま)島に分かれており,当初,橋をどこに架けるかで大いにもめたという。結局,川幅が一番狭く,また佐賀・福岡両県の県境で,建設費が折半できる早津江と外開の間に架けることになった。この架橋によって福岡県大野島と早津江の結びつきはいっそう深まった。架橋以前も大野島の人は渡し船で早津江に出て買物したり,ほかへ通勤したりしていた。この橋は大野島~大詫間間の唯一の門戸として大きな役割を果たしてきた。しかし,昭和47年に大川市大野島と同市一木を結ぶ新田大橋が完成し,大野島の人々の目は大川市に向けられるようになった。ちなみに新田大橋は長さ800m,幅7.5m,アーチ型鉄橋である。早津江橋も昭和56年から架け替え工事が始まった。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7218282