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晴木村
【はるきむら】


旧国名:肥前

(近世)江戸期の村名。松浦郡のうち。晴気浦・針木村とも書く。東松浦半島西部の納所(のうさ)半島中央部,牛島・松島の北側1km内外の海岸部に位置し,日比水道に面する。背後は上場台地の段々畑が迫っている。はじめ唐津(からつ)藩領,慶安元年幕府領,同2年からは唐津藩領。入野組に属す。村高は,「正保国絵図」では27石余,「天保郷帳」では入野村に含めて記載されている。元和検地以来無高地とされ村高記載は不明な点が多い。正保5年の運上は村全体で銀81匁であった(浜崎村庄屋史料)。文化年間頃の家数28・人数129(男72・女57),牛5,漁船15,諸網11,日高夫444日,氏神田島大明神の祭礼は9月9日(松浦拾風土記)。明治3年の庄屋は草野七郎。「明治7年取調帳」では,枝村に梅崎村・田野村・新木場(にいこば)村・寺浦村・高串浦がある。「郷村区別帳」では,梅崎村の枝村として見える。「明治11年戸口帳」によれば,戸数55・人口256。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7218292