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晴気城
【はるけじょう】


小城(おぎ)郡小城町大字晴気にあった城。佐賀平野の西北端にあたる晴気は天山の南麓から南にのびる丘陵が最も狭い部分となり,その北側の丘陵上(200m,城(じよう)山といわれる)に位置していた山城。城下の鞍部は国府から唐津(からつ)・多久(たく)・武雄(たけお)方面に向かう駅路にあたっており,中世もそのルートがほぼ踏襲されたとすれば,この地は佐賀平野への出入口にあたる要衝地といえよう。この城は文明年間千葉氏の内紛によって2家に分かれ,その1家の千葉胤資が文明18年築城して西千葉氏と称したことに始まるが,一説には頼胤の子宗胤の時代に築城(弘安年間前後か)されたともいわれる。永禄2年には竜造寺隆信と牛尾城主千葉胤連に攻められて城主胤頼は討死にし,以後胤連が晴気城に居城し小城郡を治めた。遺構として郭がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7218296