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日鼓城
【ひつづみじょう】


武雄(たけお)市若木町椎葉にあった城。椎葉城ともいう。川古(かわご)川の支流川内川の上流域で武雄市の北東端,相知(おうち)町・伊万里(いまり)市の境をなす八幡岳(763.6m)から西にのびる尾根の320m付近(伊万里市境に近い)に設けられた山城。応仁元年橘薩摩氏の一族井手備後守公泰が築城したといわれ,明応2年渋江右馬頭公勢(橘氏13代)が城域を広げて本城にした。しかし渋江公勢は内紛に巻き込まれて殺害され,当城は後藤純明(18代,公勢の妾子)に攻められ落城した。そのため公勢の子公親は母方の岸岳城に逃れ,天文11年波多氏と平戸の連合軍で奪回したが,その後再び純明に取られ,その際廃城になった。遺構として空堀がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7218395