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広江津
【ひろえつ】


旧国名:肥前

(近世)江戸期の村名。佐賀郡のうち。八田江(はつたえ)下流の左岸に位置する。佐賀本藩領。川副(かわそえ)下郷に属す。「天明村々目録」「天保郷帳」「旧高旧領」には村名が見えず,村高は不明。「宝暦郷村帳」「天明郷村帳」ではともに1村として見える。寛政6年の広江村絵図によれば,家数61,竜王社,藩の番所が記載されている。安政4年の川副下郷諸目安によれば,田屋敷7反余,地米5石8斗余,人数283,竈数57(侍3・足軽2・被官12・百姓37・諸家来3),船数23(帆数69反)。浄土真宗光楽寺は天保年間創建と伝えられ,当初広江庵,のち崇徳庵と改称。天正4年頃犬井道の海童神社を再勧請して創建した海童神社は,宝永2年八大竜王神社を再建立した(川副町誌)。「明治7年取調帳」「郷村区別帳」では小子森村の枝村として見える。「明治11年戸口帳」によれば,小々森村のうちに「広江津」と見え,戸数100・人口574。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7218461