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福島大橋
【ふくしまおおはし】


伊万里(いまり)湾の一角に架かる橋。伊万里市波多津町地区と長崎県北松浦郡福島町喜内瀬を結ぶ。長さ225m,幅6m,鉄筋コンクリート造り,橋桁は鋼鉄製の箱型,昭和42年10月完成。離島振興事業として佐賀・長崎両県が共同して架けたものである。福島は面積16.7km(^2),周囲40km,人口約5,800人,明治中ごろから石炭を採掘し活況を呈したが,近年は石炭不況により廃山し農漁業中心の島である。同島と本土との交通は,島の南西部釜と伊万里市山代町浦ノ崎との間のフェリーボートだけであった。当橋の完成により,これまで伊万里市中心部まで2時間近くもかかっていたのが,バスで30分に短縮された。この架橋は福島島民の長い間の夢で,昭和25年ごろから建設省へ陳情し続け同39年着工の運びとなったものである。この架橋を契機として,島の周辺部の美しい自然を生かした観光開発も進められた。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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