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藤倉新村
【ふじくらしんむら】


旧国名:肥前

(近世)江戸期の村名。三根(みね)郡のうち。上地(あげち)ともいう。筑後川の支流寒水(しようず)川中流域に位置する。佐賀本藩領。綾部郷に属す。「宝暦郷村帳」「天明郷村帳」ともに1村として村名が見える。「天明村々目録」「天保郷帳」「旧高旧領」には村名が見えず,村高は不明。藤倉村から分村した村であろう。享保元年夏の旱魃の時,舟石村などと道場(どうじよう)川の水分けをめぐって争論が起こり,藩の裁許によって配水を取り決めた。鎮守は市杵島姫命を祀る厳島神社。「明治11年戸口帳」によれば,原古賀村のうちに「上地分」と見え,戸数35・人口176。ただし,同書には藤倉村の名は見えないので,「上地分」の戸口は藤倉村をも含めた数字か。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7218512