100辞書・辞典一括検索

JLogos

11

鮒越村
【ふなごえむら】


旧国名:肥前

(近世)江戸期の村名。「ふなこしむら」ともいう。藤津郡のうち。多良(たら)山地北麓に延びる丘陵上に位置する。鹿島藩領。能古見(のこみ)郷に属す。「宝暦郷村帳」「天明郷村帳」に村名が見える。享和元年改御領中郷村附および万延元年改郷村帳では小村に天堤村・筑後谷村・長者原村がある。江戸時代初期の産物にスイカがある(鹿島志)。延宝年間3代藩主鍋島直朝の代に築造された西田代堤(鮒越溜池)と菅原堤(鮒越上溜池)はともに周囲が400間余で,約4km上流の奥山村の赤岩から矢答山腹をうがつ2条の水路によって取水している。明治初年の村高89石余,戸数56・人口249(鹿島藩資料)。「明治7年取調帳」「郷村区別帳」ともに古枝村の枝村として見える。「明治11年戸口帳」によれば,古枝村のうちに「鮒越村」と見え,戸数56・人口259。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7218556