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船津村
【ふなつむら】


旧国名:肥前

(近世)江戸期の村名。佐賀郡のうち。八田江(はつたえ)中流の堤塘東に位置する。佐賀本藩領。川副(かわそえ)下郷に属す。「宝暦郷村帳」では1村として見え,「天明郷村帳」には小村に「土ぶさ」(佐房)がある。ただし,同帳では別に西ノ古賀村の小村として村名が見える。「天明村々目録」「天保郷帳」「旧高旧領」には村名が見えず,村高は不明。寛政5年の村絵図には堤塘沿いに北から屋敷9戸,その南に屋敷23戸と郷倉,天神,さらにその南に屋敷12戸があり,別に津内として114戸がある。また西古賀村から八田江に至る道路続きに船津渡場(対岸は鹿子船津)が記載されている。安政4年の川副下郷諸目安によれば田畑47町余,地米448石余,竈数38(農戸24・雑戸14),人数175,馬数27。村内には浄土真宗昭真寺と天満社がある。「明治7年取調帳」「郷村区別帳」では西古賀村の枝村として見える。「明治11年戸口帳」によれば,西古賀村のうちに「船津」と見え,戸数45・人口229。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7218559