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別府川
【べふがわ】


八幡(はちまん)川(小城郡村誌),小野尻川ともいう。六角(ろつかく)川水系の1支流。多久(たく)市東多久町地区を流れる川。多久市と小城(おぎ)郡小城町との境にある笠頭山(350.5m)の西の谷に発し,仁位所(にいところ)川や西郷川を合わせ南流し,1級河川六角川水系牛津(うしづ)川に注ぐ。延長2.2km。「小城郡村誌」の別府村の項に「八幡川 村北二位所山中ニ発源シ南ニ流レ羽佐間ニ至テ多久川ニ合ス。長千百間,巾二間ヨリ四間ニ至ル,深四尺」とある。流域の中心集落別府(べふ)は,近世初頭宿場町として成立し,また,商業交通の場としても発展した。「丹邱邑誌」によれば,「……太閤秀吉公名護屋出陣ノトキ御通行,此駅ノ衰廃ヲ憐ミ六斎ノ互市ヲ免許セラレ,是ヨリ漸繁昌スト云フ」とある。別称八幡川は別府八幡宮に由来するが,この神社は大永8年竜造寺家兼が宇佐神宮の分霊を祀ったものといわれる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7218588