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外津橋
【ほかわづばし】


東松浦郡玄海(げんかい)町と同郡鎮西(ちんぜい)町を外津浦の海上で結ぶ橋。当橋の完成によって,唐津(からつ)から東松浦半島の海岸を縫い,伊万里(いまり)を経て佐世保を結ぶ国道204号が完全につながった。長さ252m,両側に1.5mの歩道を持ち全幅員9.5m,鉄筋コンクリートアーチ橋,中央スパン170mで,この種の橋ではわが国で最も長い。昭和49年,この橋が完成するまでは国道204号は外津浦で中断され,150mの海上を手こぎ渡し船で連絡されていた。従来の県道が昭和45年に国道に昇格し,同時に国の橋梁整備事業として,この架橋が採択された。橋の完成によって,玄海町の中心部と鎮西町の中心部は25km近くあったのが10kmに短縮された。また,上場(うわば)台地の農畜産業の振興に大きな役割を果たしている。さらに,この一帯は玄海国定公園であり,近くには海中公園波戸岬,名護屋城跡,九州初の原子力発電所など,上場の産業面ばかりでなく,観光・文化の名実ともに大きな掛け橋となっている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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