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堀江神社
【ほりえじんじゃ】


佐賀市神野西(こうのにし)2丁目にある神社。旧郷社。祭神は景行天皇・神功皇后。上筒男神・中筒男神・底筒男神の住吉三海神を配祀。神野大明神とも称する。神功皇后の朝鮮出兵の際,皇后の御座船がここへ入ったと伝える(肥前古跡縁起)。現在,この地,佐賀市神野町は佐賀市街でも北部に位置し,有明海まで15kmの内陸となっているが,堀江神社という社名や三海神を祭祀することなどから,古くは入江津であったと思われる。神野という地名については,神功皇后巡遊の折に「ちはやぶる神もこの野に集まりて一群竹を宿と定めむ」と詠じたことから,「この野」が神野の地名となったと伝えられる。祭礼には「玄蕃一流」といわれる浮立がある。社記によれば,弘治2年大宮司山本玄蕃が雨乞いのために始めたと伝えられ,9月18日に行われていたが,現在は11月3日に演じられている。明治4年村社,大正14年郷社となった。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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