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又南里
【またなんり】


旧国名:肥前

(古代)条里の里名。建武2年6月日付東妙・妙法両寺寺領坪付注文写に「一,薦田左近将監盛秀子息定秀 中郷又南里十坪五反三丈 十五坪七反四丈 十六坪一反二丈中」とあり,中郷に属していた(東妙寺文書/神崎荘史料)。遺称地は千代田町下板の又南里で,条は他の古文書の内容から5条になる。なお天正8年卯月16日付竜造寺鎮賢朱印状に「肥前国神崎郡 下東郷 又南里九里ノ内 四ノ坪 藤木ノ 壱反 九郎二郎 同坪 一反 大膳亮 九ノ坪 三反内三丈否光室」と見える(五郎川一郎氏所蔵文書/神崎荘史料)。この文書にみられる「又南里九里ノ内」の「九里」が釈然としないが,同里の誤りか。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7218673