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松浦橋
【まつうらばし】


松浦川の川口付近に架かる当県最長の橋。国道202号が通過。唐津(からつ)市東唐津4丁目と同市東町を結ぶ。長さ495.5m,幅8.0m,コンクリート橋,昭和14年松浦橋3代目として建設された。架橋以前は福岡方面との陸の交通は,松浦川で断たれていた。渡し船はあったが,干潮時は干潟を歩かねばならなかった。明治27年架橋が考えられたが,500m近い川幅を有する松浦川に架橋するには,用材の入手が困難で計画が行き詰まった。そのとき,日本愛国婦人会の創立者奥村五百子は政府を説得して官有林の払下げを取り付けた。こうして明治29年2月,松浦橋が完成し,はじめは有料橋であった。同34年,満島馬車鉄道会社がこの橋を買収した。同43年10月洪水のため橋が流出した。同45年5月,橋脚に赤レンガを使って2代目の松浦橋が県費で再建され,橋を渡るのは無料となった(唐津市史)。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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