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松尾
【まつお】


旧国名:肥前

天山(てんざん)山地南麓,祇園川西岸に位置する。松尾山光勝寺を中心とする一帯で,地名も光勝寺の山号にちなむと思われる。日蓮宗松尾山光勝寺は本尊を十界曼荼羅とし,寺由緒によれば,文保年間小城(おぎ)郡の実力者千葉胤貞の猶子にあたる千葉の中山法華経寺3代日祐上人が鎮西惣導師として創基したと伝える。なお最近の研究では実際に当寺を開いたのは日祐上人の命を受けて小城に下った日貞であるとされている。永享5年九州の導師として日親が下向し,衰退していた宗勢を再興した。江戸期には,鍋島氏の庇護を得て寺領35石を領し,元和3年3月,後水尾天皇の護国光勝寺の勅額と永代上人号の綸旨を受けた。
松尾村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
松尾(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7218691