100辞書・辞典一括検索

JLogos

8

三谷村
【みたにむら】


旧国名:肥前

(近世)江戸末期の村名。神埼(かんざき)郡のうち。志波屋(しわや)村の小村である白石村・狸原村・勧ノ隈村は,3筋の谷沿いに位置することから,幕末には三谷村と称し1村として扱われた。「明治7年取調帳」「郷村区別帳」とも志波屋村の枝村として見える。「明治11年戸口帳」には志波屋村のうちに「三谷村」と見え,戸数54・人口300。当地は寒水にめぐまれ,江戸期より製紙業が盛んで紙質の強い傘紙・膏薬紙・奉書紙などを生産した。久留米蛇の目傘・江見番傘の名声もこの三谷紙によるという。明治13年の生産高1万束。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7218772