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皆木村
【みなぎむら】


旧国名:肥前

(近世)江戸期の村名。小城(おぎ)郡のうち。多久(たく)盆地の東端,両子(ふたご)山の北麓に位置し,牛津(うしづ)川に北接する。佐賀本藩領。下多久郷に属す。ただし郷の変遷については,「丹邱邑誌」に「別府村ノ内古賀・皆木ハ明暦年間マテハ晴気郷ニ隷シタリ,多久郷ト云モ近年ノ事ニテ旧ハ別府郷ト云」とある。村高は,「正保国絵図」「天明村々目録」では368石余,「天保郷帳」では413石余,「旧高旧領」には見えない。「玄梁院様配分帳」では多久伊豆が地米高39石余を知行する。皆木天神については,「丹邱邑誌」に「祭十一月二十五日……我邑ト小城邑ノ境ニテ元禄ノ後論地ト也,遂ニ分明セズ,両邑相持ノ社也」とあり,小城藩領と多久氏領の境にあったという。寺院には日蓮宗吉谷山本覚寺があり,天正6年創建で,皆木天神・古賀天神の社務を兼帯。ほかに慶長4年創建の日蓮宗皆栄山等覚寺がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7218791