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御船山
【みふねやま】


城山ともいう(肥前国誌)。唐船に似ているため唐船(とうせん)山ともいわれる。武雄(たけお)市市街の南にある山。標高207.4m。第三紀層の上に流紋岩の奇岩が突出し,端岳・中岳・西岳の3つの峰よりなる。山名は神功皇后が巡幸の折,船をつないだという伝説にちなむ(武雄市史)。大宝3年行基の御船山入山に関する伝説もある。東山麓には,清香園と呼ばれる九州屈指の梅林があり,その数約1万本といわれ,開花期には行楽客でにぎわう。また,西麓には約5万株といわれるツツジ園,御船山楽園(旧萩の尾公園)があり,はじめ武雄28代領主鍋島茂義が弘化2年に京都の画家を招いてつくらせた別邸で,御船山の切りたった断崖を背景に,4~5月の開花期には見事な景観となる。山頂からの眺望も優れている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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