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見借
【みるかし】


旧国名:肥前

見留加志とも書く。佐志川の上流に位置する。「肥前国風土記」松浦郡条には賀周(かす)里に「海松橿媛(みるかしひめ)」という土蜘蛛がいたと記されており,かなり古くから存在した地名であることがうかがえる。下って松浦廟宮先祖次第並本縁起によれば,天平勝宝6歳大宰都督となった吉備真備は勅命によって藤原広嗣の霊廟を創建,「大領田拾五町」を施入したといい,その大領田15町の所在地は「在当郡見留加志之庄是也」とされている。なお,地内馬場野ゴルフ場付近からは先土器時代から弥生時代の石器・土器が出土している。
見留加志(中世)】 南北朝期に見える地名。
見借村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
見借(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7218860