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明治佐賀炭坑
【めいじさがたんこう】


多久(たく)市多久町にあった炭坑。第2次大戦後,石炭増産のために石炭庁が開発局を設けて新坑開発計画をたてるのに呼応し,昭和23年4月開坑したことに始まる。翌年4月には第2次大戦中休止していた三菱古賀山炭坑も再開され,両坑とも近代的設備を誇るモデル坑といわれ,炭都多久市の発展に寄与した。昭和25年には4,130tを出炭し,以後順調に出炭も増加した。同36年から同38年にかけて県内各地に相次ぐ閉山をよそに出炭も順調に進み,同41年には63万5,000tを産出したが,その後減炭は避けられず同44年4月閉山した。5月に縮小して新明治佐賀炭坑として再出発したが,昭和47年11月29日に閉山した。閉山は明治鉱業西杵炭坑とともに県内で最後であった。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7218896