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八百屋町
【やおやまち】


旧国名:肥前

(近世)江戸期~明治初期の町名。佐賀城下の1町。寛政元年の幕府巡見使への報告に見える城下三十三町の1つ。佐賀城の北に位置する。東は東魚町,西は中島町と接し,町筋は東西に通る。承応3年の佐賀城廻之絵図には町名が見えず,町の成立は承応年間以降のことであろう。家数は元文5年屋敷帳では24。嘉永7年八百屋町竈帳の総竈数32,人数80(男41・女39),身分別竈数は家来1・中小姓1・足軽9・被官2・その他の有姓者1・町人3,とくに多い職種の竈数は染屋2。これによれば,身分別には足軽が多く,職種のなかには八百屋は1軒も見出せない。宗派別竈数は,禅宗8・一向宗7・浄土宗1・法華宗1。「明治7年取調帳」では東魚町の枝町として見え,明治初期には東魚町に編入したものと思われる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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