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寄人村
【よりうどむら】


旧国名:肥前

(近世)江戸期の村名。佐賀郡のうち。佐賀平野中央部,多布施(たふせ)川東岸に位置する。佐賀本藩領。上佐賀下郷に属す。「宝暦郷村帳」では小里(おざと)村の枝村に見え,「天明郷村帳」では1村として見える。「寄人」とは,荘園制度下において特定の公家・寺社以外と特殊な関係を結んでいる人々をさし,同名の地名は三養基(みやき)郡三根(みね)村にも見られる。正応5年の河上神社文書に公田分として,「寄人68丁1反」と書かれている(高木瀬町史)。寄人天満社の参道入口には元禄10年銘の弁財尊天小祠がある。寺院は臨済宗東福寺派両足山父母寺。「明治7年取調帳」「郷村区別帳」ともに東高木村の枝村に見える。「明治11年戸口帳」によれば,東高木村のうちに「寄人村」と見え,戸数20・人口89。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7219133