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愛宕
【あたご】


西彼杵(にしそのぎ)半島・長崎半島の基部,長崎湾に注ぐ中島川下流左岸,愛宕山の西麓および南麓に位置する。地名の由来は,愛宕山麓に立地することにちなむ。「長崎名勝図絵」によれば,愛宕山は古くは合斗峰と称し,ふもとの愛宕山大光院願成寺は京都仁和寺末で真言宗,はじめ立山のふもとにあったが,寛永20年に当地に移ったという。また同書には,山頂に祭祀されている愛宕大権現の社は,京都の愛宕と同じく伊弉冊命・火産魂命を合祀しているため,火防ぎの神と称するとも記されている。地元の人々が山の神として信仰しているのも民間信仰神として八天様の1つであることによる。愛宕山はまた景勝の地であり,長崎八景の1つ,あるいは長崎十二景の1つとして親しまれてきた。
【愛宕町(近代)】 大正2年~昭和48年の長崎市の町名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7219272