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荒川
【あらかわ】


旧国名:肥前

五島列島中通島の南西岸,山王山(雄岳)と雌岳を結ぶ西側の山麓に位置する。地名の由来は不詳であるが,雄岳と雌岳の渓谷の川にちなんでつけられたものだといわれており,雄岳は急峻のためいったん降雨があれば渓谷は激流となる。山王山の山王神社は最澄が海上安全守護として勧請したものといわれ,山王山二ノ宮の岩窟からは平安末期~鎌倉期の報賽鏡が出土している(若松町誌)。中世は「ミかの御たけ」と呼ばれている(青方文書/史料纂集)。
あらかわ(中世)】 南北朝期に見える地名。
荒川村(近世)】 江戸期の村名。
荒川郷(近代)】 年不詳~現在の行政区名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7219302