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後田名
【うしろだみょう】


(近代)年不詳~現在の行政区名。明治22年江ノ浦村,昭和30年飯盛村,同40年からは飯盛町のうち。南は橘湾に面し,北は丘陵地を形成して牧野台地に続き,急斜面をなす。地内は行政上後田名と船津名に分かれる。船津名は西端の江ノ浦漁港周辺の低地に立地する人口密集地域で,古くは本津と称して地先漁業権を独占していた(江ノ浦村郷土史)。住民は以前はほとんど漁業従事者であった。漁業は現在も単独または家族労働による小規模経営を中心に行われているが,近年は後継者問題などを抱えている。江ノ浦漁港漁獲高は最高時の昭和55年で漁獲量692t・金額5億1,359万円。後田名の集落は低地から丘陵上へと広がっており,農業のほか低地部には各種商工業者も居住する。神社は氏神の後田神社がある。また米山は天正15年伊佐早領主西郷氏の滅亡に関連した史跡と伝える。文化4年設置の諫早(いさはや)領手先島台場(俗称三味線島台場)跡のある向島は前ノ島とともに下釜名・後田名の共有地である。昭和37年の世帯数・人口は,後田名190・987(男472・女515),船津名225・1,024(男510・女514)。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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