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沖之島
【おきのしま】


伊王島の船津瀬戸と大中瀬戸の間にある島。西彼杵(にしそのぎ)郡伊王島町に所属する。面積0.78km(^2)。古第三紀の砂岩・泥岩からなる沖之島層からなる。最高点は番岳(149m)で,山地性の島である。昭和16年に長崎鉱業(後の日鉄伊王島鉱業)による石炭採掘が始められ,最盛期には7,000人(伊王島を含む)に達したが,同40年の坑内ガス爆発事故およびエネルギー革命によって,同47年に閉山した。広大な貯炭場や選炭場が荒地となって残っている。基幹産業の消滅は急激な人口減少をもたらし,昭和60年には802人となった。島民の半数以上は長崎市内へ通勤している。島内には馬込港があるが,長崎とは伊王島の船津港を利用し,1日7便の高島との定期船が寄港する。ゴシック建築の沖之島天主堂が島の中腹にある。島民は香焼(こうやぎ)島との間にある大中瀬戸への架橋によって,西彼杵郡香焼町・長崎市と一体化する夢を持っている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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