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小値賀空港
【おぢかくうこう】


北松浦郡小値賀町前方郷にある第3種空港。五島列島小値賀島の南東部,殿崎(とんざき)地区に昭和60年12月20日開港した。多数の離島を抱える長崎県が離島地域の振興を図るために国の第4次空港整備5か年計画により建設したSTOL(短距離離着陸)機用空港で県内6番目,離島空港としては福江,壱岐(いき),対馬,上五島に次いで5番目に設置された。当初は北隣の北松浦郡宇久町も建設の候補地であったが,昭和54年から実施された適地調査・気象観測・経済調査などの結果,同56年に当地が最適地と判断され,同58年運輸省の建設認可により同59年着工となった。空港は標高7.7mの地に位置し,総面積12万2,294m(^2),着陸帯の全長920m(内滑走路800m),エプロンは3バースを有し,総工費は14億円であった。開港時には小値賀~長崎間と小値賀~福岡間に路線が開設され,長崎航空がBN‐2Aアイランダー(客席数8)とN24Aノーマッド(客席数16)を就航させているが,4時間余を要した本土との時間距離が大幅に短縮されたことで文化的・経済的効果に寄せる地域住民の期待は大きい。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7220001