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加津佐
【かづさ】


旧国名:肥前

島原半島南西部に位置し,北に坊ケ岳,北東に鳳上岳,南東に富士山・愛宕山があり,南西は天草灘に面する。地内を小河川の芦田川・越崎川・谷光川・北ケ峰川・山口川が流れ,灌漑用水として利用されている。地名の由来については古く笠津といって,道元禅師が笠に乗ってこの浦に流れついたという言伝えにちなむとの説もあるが,上津佐と書かれたこともあるところから口之津に対しての上の津の意味によると考えられる。津波見海岸からは洪積世のナウマン象の化石が出土。永瀬・野田辻・せんだん・内野の4か所に貝塚がある。中世の城跡が六反田名にあり,城主は越中氏というが不詳。寺院跡としては水月天辺泉水山に正平13年に大智禅師が開山した水月庵円通寺跡がある。キリシタンにより焼打ちされ,以後廃寺となった。大智禅師の遺骨を納めた墓碑「大梅の塔」が現存し,県史跡となっている。キリシタン関係として,須崎のキリシタン墓,野田浜キリシタン墓がある。加津佐コレジヨ跡は六反田名にあったというが不詳。
加津佐村(中世)】 鎌倉期~戦国期に見える地名。
加津佐村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
加津佐村(近代)】 明治22年~昭和2年の南高来郡の自治体名。
加津佐町(近代)】 昭和3年~現在の南高来郡の自治体名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7220158