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金浜眼鏡橋
【かなはまめがねばし】


金浜川の河口に架かる橋。南高来(みなみたかき)郡小浜町の浜口と金浜を結ぶ。現在は廃道敷だが昔は有馬街道が通っていた。橋長14.5m,幅員3.6m。径間(アーチのさしわたし)11.5mに拱矢(アーチの高さ)4.9mの太鼓型アーチ石橋(石橋物語)。創設者は岡右衛門というが,アーチ技術の経路は分からない。創建は弘化3年で,道路橋としては島原半島では最も古く,かつ最も大きいアーチ石橋である。島原藩主が温泉湯治に通った道という。大正11年の地震で手摺や高欄が落ちたままになっているが,昭和58年に石橋を含めた河川公園の計画案作りと測量を終え,今後修復を実施する予定という。当橋には,アーチ石から南方に多いアコウの根が這い回り,独特な風景を見せている。昭和60年度に町文化財に指定し,公園化して,石橋の顕彰保護に努めるという(小浜町史談)。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7220171