萱瀬ダム
【かやぜだむ】

大村市黒木町丸岳地先,郡(こおり)川上流に設けられたダム。堤高51m・堤頂長180m・堤体積8万2,000m(^3)。貯水池の集水面積18.9km(^2)・総貯水容量303万m(^3)・有効貯水容量263万m(^3)・洪水調節容量229万m(^3)。直線重力式コンクリートダムで,洪水調節・上水道用水確保,および農地灌漑用を目的とする多目的ダム。昭和32年7月の諫早(いさはや)大水害時に郡川が氾濫し,これをきっかけとして同年にダム建設が計画された。同34年12月に着工し,住家18戸,耕地8.3ha,山林原野14.1ha,県道2.17kmなどがダム底に沈み,総事業費8億3,500万円を要して昭和37年12月に全体工事が完了した。ダム地点における計画高水流量毎秒315m(^3)のうち毎秒185m(^3)の洪水調節を行い,下流の水害を軽減する。下流7か所に洪水警報用有線サイレンを設置し,臨時放水時にもこのサイレンおよび放送によって下流域住民に知らせている。また1日1万2,000m(^3)の水道用水を長崎市へ供給し,農地灌漑用水として郡川沿岸304haに補給している。昭和44年から同53年の10年間の水使用状況では,灌漑用水に43%,上水道用に40.3%となっている。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7220290 |





