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佐世保橋
【させぼばし】


佐世保川に架かる橋。佐世保市の中心街と佐世保港を結ぶ都市計画道路が通過する。橋長44m,幅員36m。戦前から軍港佐世保の象徴として海軍橋の俗称で親しまれている橋である。初代の佐世保橋は木橋で,明治19年の海軍鎮守府の建設工事に伴って架けられた。正確には,市街地側の架橋予定地の民家が同21年9月に立ち退いているので,架橋工事もその前後に始められたと思われる(佐世保新市街一件)。木橋は同37年の大洪水で流失し,同39年に鉄筋コンクリート橋に生まれかわった。昭和13年4月から1年がかりで拡幅工事が行われ,幅18mになった。工事が完成した同14年4月1日に海軍橋と名を改めた(佐世保鎮守府沿革概要)。第2次大戦後は再び佐世保橋に戻る。同43年1月,アメリカの原子力空母エンタープライズの入港時は,警察機動隊とデモ隊が攻防に火花を散らしてその名を全国に知らしめた。同58年7月から同60年8月にかけて3度目の架橋が行われ,現在に至る。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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